メガバクテリアの治療方法についてお伝えします。
メガバクテリアは、治療が不十分だと再発することもあるため、飼い主さんも適切な治療方法について知っておくと安心です。
当院ではメガバクテリア郵送検査を受け付けております👇
(参考)
メガバクテリアとは
メガバクテリアの検査
メガバクテリアの症状
メガバクテリアの治し方
メガバクテリアは薬で治療します。
メガバクテリアは真菌(カビ)なので抗真菌剤を使います。
(抗生物質だけでは効きません)
早期発見・早期治療と投薬期間が重要です。
メガバクテリアをやっつける | 抗真菌剤 (飲み薬or注射) |
症状をやわらげる (対症療法) | 胃薬 吐き気止め etc |
看護 | 保温 餌(胃に優しいペレットやエンバクに切替) |
飲み薬(直接飲ませるor飲み水に混ぜる)と注射薬があります。
病気の進行具合や飲み薬の反応によって、注射が必要な場合もあります。
既に症状が出ていて具合が悪い場合は、対症療法と看護を行います。
胃薬や吐き気止めなどの薬を使います。
保温して、餌を胃に優しいもの(ペレットやエンバク)に切り替えて看護します。
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メガバクテリアの症状
郵送でメガバクテリア検査を行っています
メガバクテリアの薬
インコ・オウム・フィンチなどの飼い鳥のメガバクテリアの治療には抗真菌剤を使います。
薬の投与方法は、飲み薬と注射薬です。
動物病院によって、薬の投与方法、投与期間、注射の有無と回数など治療方法は異なります。
飲み薬(直接飲ませるor飲み水に混ぜる)
メガバクテリアの治療は、飲み薬(抗真菌剤 アムホテリシンB)を使います。
飲み薬の使い方
アムホテリシンBは、腸からほとんど吸収されない薬です。
薬が胃を通過するときにメガバクテリアをやっつけてくれます。
薬の働き方から、直接飲ませる方法より飲み水に混ぜる方法の方が、より高頻度に薬が届くため効果的です。
メガバクテリアが胃粘膜の深いところまで入り込んでいると飲み薬が効きにくいことがあります。
飲み薬が効かない場合
飲み薬で治療効果が薄い場合やメガバクテリア症が進行している場合は、注射薬による治療が必要になります。
メガバクテリアには薬が効きにくい耐性菌がみられることがあり、その場合は抗真菌剤の種類を変えて対応します。
市販薬はある!?
メガバクテリアの薬は市販されていません。
飼い主さんがペットショップや一般的な通販で入手し治療をすることはできません。
ネット上の信頼性に誤った情報に惑わされず、愛鳥には適切な治療を受けさせてあげてくださいね。
動物病院で診察を受けて、薬を処方してもらい、正しい薬用量・投薬方法・投薬期間で治療する必要があります。
注射薬
メガバクテリアの治療には、飲み薬に加えて、必要に応じて注射薬も使うことがあります。
ミカファンギンナトリウムという抗真菌剤を皮下注射します。
注射薬は、全身をめぐって作用するので効果が強いです。
メガバクテリアが胃粘膜の深くまで侵入していても、注射薬なら効果があります。
メリット | デメリット |
・効果が強い ・進行していても効きやすい | ・注射が痛い ・通院が大変(病院によるが週1回×4回くらい) ・値段が高い ・鳥の注射ができる病院は少ない |
注射薬を使うかどうかは、鳥の年齢、症状の進行具合、病院の治療方針によって異なります。
愛鳥に合った治療をしてもらえるよう、よく相談してみてくださいね。
メガバクテリアの治療費
メガバクテリアの治療費は、動物病院によって異なります。
1回の診察と糞便検査で数千円、通院して治療が完了するまでに1~2万円ほどかかることが多いようです。
メガバクテリアの治療期間
メガバクテリアの治療は長期間の投薬が重要です。
メガバクテリアをしっかりとやっつけるため、投与期間は4~6週間が目安です。
薬を飲み始めると、1週間後には糞便中のメガバクテリアは消失することが多いですが、胃粘膜内にはまだメガバクテリアが残っています。
投薬期間が短いと再発する可能性が高いことを飼い主さんも知っておきましょう。
症状があり再発が疑われる場合はすみやかに糞便検査を受けましょう。
メガバクテリアの予後と後遺症
メガバクテリアの予後について解説します。
自然治癒しない
メガバクテリアが自然治癒することはありません。
抗真菌剤の投薬治療を受ける必要があります。
症状は治らない(後遺症)
メガバクテリアは、早期発見し適切な治療を受ければ退治できます。
しかし、発見が遅れると、胃の障害は治りません。
メガバクテリアがいなくなっても後遺症が残ることがあります。
手遅れになることがある
手遅れになる前に発見・治療が重要です👇
郵送でメガバクテリア検査を行っています
治療が不十分だと再発することもある
メガバクテリアは再発することがあります。
治療後に無症状で糞便検査も陰性になっても注意が必要です。
再発の原因は、薬が効きにくいメガバクテリア(耐性菌)であったか、薬用量や投薬期間が不足していたと考えられます。
糞便検査でメガバクテリアが見つからなくても、実は胃の中に潜むように潜伏感染していた場合、1~2年後に症状が出始めて再発に気付くというケースもあります。
糞便検査(顕微鏡検査)は検出率が100%ではありません。
年2~3回ほど検査を受けられると良いです。
再発した場合、胃の障害が進行しており、後遺症が残ることも多く、長生きできない子もいます。
信頼できる病院で適切な治療を受け、定期的な検査を欠かさないようにしましょう。
メガバクテリアは再発の可能性あり!定期検査が重要です👇
郵送でメガバクテリア検査を行っています
完治させる方法
メガバクテリアを完治させる方法は、早期発見・長期治療です。
治療期間が短かった場合や治療後に症状が出て再発が疑われる場合は、セカンドオピニオンも検討しましょう。
メガバクテリア治療は早期発見・長期治療が重要
セキセイインコは感染率が非常に高いです。
手遅れになる前に、なるべく早く(できれば1才になる前に)に見つけて早期治療を受けさせてあげましょう。
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