2024年9月から郵送メガバクテリア糞便検査&郵送遺伝子検査を再開します。オンライン相談&対面診療の再開時期は未定です。

換羽期の症状と対応|栄養(タンパク質)が多い餌(ペレット)やネクトンBiotinに切替えましょう

※ブログ引っ越し作業中でご迷惑をおかけします(旧ブログ記事「換羽期の症状と対応」)

換羽とは鳥類の羽が生え変わる生理現象です。

換羽期は、新しい羽を作り出すための栄養(タンパク質)がたくさん必要になり、体力を消耗するため、体調を崩しやすい時期です。

いつも以上に健康状態の観察や栄養の管理が重要になります。

愛鳥のために適切な食事や環境を整えて、鳥さんにとってつらい時期を一緒に乗り越えてあげましょう。

換羽とは:鳥の羽が生え替わること

換羽とは、全身の羽が抜け代わる生理現象です。
古い羽が抜けて新しく羽が生えてきます。

鳥さんにとって、羽はとても大事なものです。
自然界では、うまく飛べなくなってしまうと命にかかわります。
そのため、定期的に生え変わるようにできています。

換羽は、鳥さんにとって体調を崩しやすく、体がしんどい時期です。

鳥さんにとって特別な時期だと認識して、いつも以上に鳥さんの様子を気に掛けるようにしてあげてください。

換羽の読み方:かんう

換羽の読み方は「かんう」です。

換羽のことを別名「とや(鳥屋)」と言います。

換羽期の対応

栄養を与える

羽を作るために必要な栄養はタンパク質です。

換羽期用の高タンパク質な食事メニューに変更する必要があります。

シード食の場合:ネクトンBiotinに切替え

換羽期用の栄養補助食品(サプリメント)を使いましょう。

ネクトンBiotin(旧ネクトンBIO)がおすすめです。

ネクトンは飲み水に混ぜるかごはんに振りかけて与えます。

水に混ぜた方が決まった濃度で与えられるので良いと考えています。

ただし、ネクトンを混ぜると水が傷みやすくなるので、できれば1日に2回、お水を交換してあげましょう。

ネクトンの使い方

ペレット食の場合:栄養(タンパク質)が多いペレットに切替え

普段のごはんがペレットであれば、換羽期用ペレットを活用しましょう。

換羽期用ペレットに切り替えるor換羽期用ペレットを混ぜて与えるのがいいと思います。

換羽期用ペレットは「高タンパク」のものを選びましょう。

換羽期用ペレットの選び方
  • 高タンパク質である(栄養成分表示でタンパク質が20%前後)
  • 換羽期向けである(商品説明などの表示を確認)

換羽期に必要な栄養はタンパク質です。
脂肪をたくさん摂る必要はありません。
ペレットを選ぶ際にはご注意ください。

おすすめの換羽期用ペレットは、ハリソンのハイポテンシーラウディブッシュのブリーダーです。

※ラウディブッシュのペレットには「ブリーダー」と「ハイエネルギーブリーダー」があります。
「ハイエネルギーブリーダー」は「高タンパク・高脂肪」です。別物ですのでご注意ください


換羽期用ペレットを初めて与える場合、急にごはんを変えて食べなくなってしまうと大変なので、鳥さんがちゃんと食べているか観察し、体重が減っていないかみながら徐々に切り替えてください。

元気・食欲の変化を観察

換羽期は体調を崩しやすい時期です。

いつも以上に注意深く鳥さんの様子を観察するようにしてください。

体重測定

換羽中はできるだけ毎日体重をはかりましょう。

換羽中は体重が減少しやすいです。

急激に体重が減るようであれば病院へ連れて行ってください。

膨らんでいたら保温

羽が抜けると断熱機能が低下し、寒さに弱くなります。

換羽中は温度が低くなりすぎないように注意しましょう。

保温は鳥さんの様子に合わせて行います。

膨らんでいる(寒がっている)ときは保温電球などの保温器具で保温してください。

保温方法(旧ブログ)

明らかに具合が悪そうであれば病院へ連れて行く

換羽は生理現象とは言え、鳥さんにとっては一大イベントです。

換羽がきっかけで体調を崩し病気になることも少なくありません。

「いつもと違う」「なんだかおかしい」と感じたら迷わず病院へ連れて行ってあげましょう。

換羽期だけ必要な栄養剤(ネクトンBiotin(旧ネクトンBIO))を必要な量だけ処方してもらうこともできます。

換羽による症状

換羽による症状
  • 元気・食欲がない
  • いらいらして攻撃的になる
  • 羽を膨らませて具合が悪そうに見える
  • 体重が減少する
  • おえおえと気持ち悪そうな仕草をする
  • 尿の量が多くなる

膨らむ・元気・食欲がない・体重減少

羽を作るのに必要な栄養はたんぱく質です。

換羽中にタンパク質が不足すると、筋肉を壊して羽を作る材料にしてしまいます。

そのため体重が減りやすく、体調を崩しやすくなります。

吐き気・嘔吐

羽は空を飛ぶためだけのものではありません。
羽には体の熱を逃がさない保温性があります。
そのため羽が一気にたくさん抜けてしまうと体が冷えやすくなり、体が冷えることで吐き気が出ることがあります。

元気食欲低下、体重減少、吐き気などは、メガバクテリアによる症状が出ているケースもあります。
定期的な健康診断で病気を隠し持っていないか検査を受けておくことが大切です。

郵送で鳥の糞便検査を行っています:メガバクテリア検査

多尿

換羽期は甲状腺ホルモンがたくさん分泌されて代謝が増加し、肝臓でたんぱく質をたくさん作ります。

こうした体の中の反応の結果として生理的に多尿となります。

換羽と病気の見分け方

換羽中になにかしらの症状が出たときに、

  • 治療や看護が必要な状態なのか?
  • 正常な範囲内なのか?
  • そもそも原因が換羽なのか?

飼い主さんが判断するのは難しいです。

換羽中の症状の変化には個体差があります。
また、鳥さんの生活環境や健康状態によって違いがあります。

少しでもおかしいと感じたら病院を受診することをおすすめします。

換羽期の免疫力低下により、感染症にかかることもあります。
くしゃみや鼻水など風邪のような症状が見られたら、迷わず診察を受けてくださいね。

工事中

換羽期はいつ?頻度は?

工事中

正常な換羽の頻度は年1~2回

工事中

換羽の頻度が多いなら「過発情」の可能性が高い

工事中

換羽は健康管理のバロメーターになる

工事中

新しく生えてきた羽(筆毛)について

工事中

換羽期の日光浴

工事中

まとめ:換羽期は栄養・温度・体調管理をしっかりと

工事中

【セキセイインコは要注意】メガバクテリアの糞便検査を郵送で行っています👇

タイトルとURLをコピーしました